ちょべりかんこっ!

伝えたい鹿児島の地域、店、人、イベントなどをのんびりつたえます

ヘアドネーションとは?40cmの髪を寄付する男性の断髪式に行ってきた。

テイッ!(ゝω・)

暑くなってきたし髪切りたい!!

えむ山ネコですニャ!

さて、「ヘアドネーションってご存知ですか?

 

ヘアドネーションとは、
病気などにより髪を失った人が使用する医療用かつらの材料として、

切った髪を寄付することです。

 

私がこの言葉を知ったのは、以前テレビでの特集を見た時です。
小学生くらいの男の子が寄付のために髪の毛を伸ばしているという内容でした。

 

私が小さいころ、友達で髪の毛が少ない女の子がいました。
とても明るい子でいつも優しくてかわいい彼女は、

みんなから好かれており髪の事なんて誰も気にしませんでした。

 

しかし、校外に出ると面白可笑しく言う人もいて悲しさや怒りもありましたが、

いつも気にしない様子で笑っている彼女にいつも癒されていました。

 

そんな彼女の事も思い出し、「私も寄付しようかな」と思った事はありましたが
自分の髪はあまり綺麗ではないですし、女子力なく手入れも苦手なので、
なかなか踏み切る事ができませんでした。

 

そんな中、「ヘアドネーションのために髪を伸ばしている」という

友人の話を聞きました。
その友人はとてもきれいな髪の持ち主で有名。
本当にうらやましい位綺麗な髪です。

 

なんで寄付しようと思ったの?と聞いたら

「なんとなく。髪が伸びて切ろうか悩んだ時に、

美容室でその話聞いて、せっかく切るなら寄付しようと思ったから」とのこと。

 

最初その話を聞いた時、「へーいいね!頑張ってね」と気軽に声をかけましたが、
その苦労は計り知れないものがあったと思います。

まず髪の手入れ、洗うのもドライヤーも長い髪だとかなり時間もお金も労力もかかります。
自分もセミロング位ですが、乾かすのが嫌でさぼりたい時もあるので・・・・。

夏は暑いし邪魔だし・・・・。髪が長いと重たいし・・・・。

でもその方は常にどんな時でも気を使っていると言ってました。

その期間・・・・年半・・・・。

枝毛が1本もない位綺麗な髪は腰近くまで伸びていました。

 

タイトルにも書いている通り、その方は「男性」です。

中性的なイケメンさんなので女性と見間違える方もしばしば。


「男性なのに」という言い方は良くないですが、
なぜここまで髪を綺麗に伸ばせたのか?本当に感動レベルです。


そしてその「美しい髪」を切る場(鹿児島のとある美容室)にお邪魔させて頂きました。

 

まずは、髪を綺麗に染め直し、トリートメントをしていました。
そして綺麗になった髪の毛がこちらです。

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本当にきれいな髪・・・・後ろ姿では男性とわかりませんね。

 

こちらの方、最後まで切るかどうか悩んでました。
寄付すると決めて伸ばしたとしても3年半。
いろんな思い出、愛着あったでしょうから、思い切るのには時間もかかります。

 

そして「切る」と決断されました。

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まずは少しずつ束ねます。

 

そしていざ、切る時!!!

 

「ジャキッ」っという音とともに「綺麗な髪の毛」は「綺麗な髪の束」に。

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1本1本切るたびに長かった髪とお別れ・・・

見ているこちらも寂しい気分になりました。

ものの30分で3年半の髪の毛は短くなりました。

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そして、今回寄付する髪の毛がこちら。40cm弱の長さです。

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こんなに少なかったっけ?と思う位です。

これが送られて数十人分が集まってやっと1つのウィッグができるそうです。

 

切った後の彼に今の気持ちを聞いてみました。
「うーん、さみしい気持ちが大きい。3年半は短くなかった。
思い入れがあったから。またやるかといわれたら・・・今はまだわからないなぁ。」

 

そんな彼の後ろ姿を見て、長年見慣れてきた長い髪がないことに違和感を感じつつ
「なんとなく」から始めたものの、一度やると決めたらやり通すその姿勢を見習おうと思いました。

そんな友人がいたことを私は誇りに思います。

 

ヘアドネーションは協賛を掲げている美容室もありますが、

普通の美容室でもできるそうです。(美容師さんの協力が必要)


寄付団体も何か所かあるみたいなので、
是非興味を持った方がいらっしゃったら一度、

いきつけの美容室に相談してみるのも良いかと思います。

 

いつか彼の髪を含めたたくさんの方の「思い」を集めたウィッグで
笑顔になる人がいたら・・・・こんなに嬉しいことはないですね。

貴重な場に参加させて頂きありがとうございました。


ヘアドネーションの団体についてはこちらからどうぞ

www.jhdac.or

 

ではニャノシ